小林敬生コバヤシケイセイ

昭和19年~ :島根県松江市生まれ。洋画家宮永岳彦に師事。日和崎尊夫の『KALPA夜』に魅せられ、木口木版画を始める。1980年代後半より、版を10枚以上も繋ぎ合わせてスケールの大きいダイナミックな作品を制作し出す。作品には自由に飛翔したり泳ぎ回る鳥や魚、昆虫に繁茂する植物が絡み合う幻想的な光景が緻密な木口木版の技術によって描かれる。テクノロジーに基づく文明社会への警鐘、人間が本来あるべき自然との共生というテーマを追求している。2006年紫綬褒章受賞。日本版画協会理事、多摩美術大学教授。