坂下直大サカシタナオダイ

昭和12(1937)~平成27(2015):岐阜県に生まれる。飛騨春慶を学び、昭和31(1956)年に呉藤友乗に入門する。初期には本名の直人で活動した。昭和43(1968)年に第15回日本伝統工芸展に初出品し初入選を果たす。以降、昭和53(1978)年に第25回日本伝統工芸展で日本工芸会総裁賞、昭和57(1982)年に第23回石川の伝統工芸展で奨励賞、平成8(1996)年に第13回日本伝統漆芸展で朝日新聞社賞、平成12(2000)年に日本漆工協会展で林野庁長官賞、平成15(2003)年に第20回日本伝統漆芸展で東京都教育委員会賞などをそれぞれ受賞した。昭和54(1979)に金沢市へ移住し、後進の指導のため平成元(1989)年から金沢市卯辰山工芸工房講師を務めた。昭和55(1980)年には、松田権六・大場松魚の監修で東大寺昭和大納経上篋の漆塗にも従事した。