佐々木志頭磨ササキシズマ

元和 8~元禄 8:京都に生まれる。江戸時代中期の書家。名は「頭を志して磨す」の意という。静庵・松竹堂・専念などと号した。通称七兵衛。初め和様で大師流の藤木敦直に学ぶ。後に南宋の張即之や元・明の書の影響を受け、舶載の『内閣秘伝学譜』を学んで新しい唐様の一派の志頭磨流を興す。中年に加賀藩五代藩主前田綱紀に仕えた。書風は淡墨で、力感に満ち豪放雄勁で、怒張し屈折することが特徴。太字に優れる。