秋月等観シュウゲツトウカン

室町時代後期の禅宗画僧。薩摩の出身で、もと島津氏の家臣。姓は高城と伝える。出家して山口に赴き、雲谷庵の雪舟の弟子となる。延徳2年(1490)に71才の雪舟から印可の自画像を与えられ、明徳3年(1492)鹿児島に帰り福昌寺の住持となる。翌年入明する。在明中は、雪舟像に青霞(社菫)なるものに着賛してもらったり、弘治9年(明応5年;1496)北京会同館にて『西湖図』(重文・石川県立美術館蔵)を描いた。秋月は如水宗淵とともに雪舟に学んだ数少ない弟子の一人で、画風は雪舟様式を受け継ぐもので、花鳥画の作例が多い。