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No:04006800象嵌朧銀花器「岑寂樹林」ぞうがんおぼろぎんかきしんせきじゅりんFlower vessel of rogin with inlay as "High and lonely trees".

作家名
中川 衛 / ナカガワマモル / NAKAGAWA Mamoru
制作年
2001年/21世紀/現代
サイズ
幅 38 × 奥行 21 × 高 19
テーマ
樹木
その他
  • [材質]金属
  • [数量]1口
作品解説
朧銀(おぼろぎん/銅に銀を加えた合金)を素材として鋳造し、その表面を加賀象嵌技法で加飾した花器である。中心部が近い山で、周辺部の遠い山へと広がっていく。また、表面全体に、一本を三カ所、六本を三カ所に配し、山と重なる部分は金で、その他の部分は銀で施された線象嵌は霞を表現し、作品に広がりを与えている。山の部分は、金、銀、赤銅(しゃくどう)、四歩一(しぶいち)を用い、それぞれ上下の段でその分量を変えて、遠近感を表している。山のなかの唐松林にも材質と分量に工夫がなされている。そしてそれぞれ重ねて象嵌する鎧(よろい)象嵌の技法が駆使されている。風景を題材にし、デザイン化して現代的な感覚でまとめ上げた作品である。
初出展覧会
第48回日本伝統工芸展
受賞歴
日本工芸会保持者賞