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前田育徳会尊經閣文庫分館 名物前田藤四郎と甲冑・陣羽織 2016年5月19日(木) ― 2016年7月18日(月)
概要

今回の特集では、皆様の熱いご要望にお応えして重文《短刀 銘吉光(名物前田藤四郎)》を旧館以来、実に53年ぶりに展示します。鎌倉時代13世紀、山城粟田口派の刀工・粟田口吉光は藤四郎と通称されていました。吉光は短刀に傑出した作刀が多く、国宝や重文にも指定されています。本作品は、前田家に伝来した藤四郎による名物刀剣として、「名物前田藤四郎」の名で広く親しまれています。名物刀剣とは、形の特徴や来歴、所有者などから名付けられた、主に平安時代から南北朝時代に作られた名刀を指します。名物刀剣の所有は、武家の格付けを端的に示すことから、織田信長や豊臣秀吉ら戦国大名は、熱心に名物刀剣を収集しました。そして名物刀剣の贈答は、大名間の深い絆を証しするものとなりました。この「前田藤四郎」は、加賀藩祖・前田利家の次男・前田利政から嫡子の前田直之に伝わり、前田直之から加賀藩三代藩主・前田利常に献上され、以後前田家に代々伝えられたといわれています。
また本特集では、二代から十四代までの加賀藩歴代藩主が所用した甲冑・陣羽織を約20点あわせて展示します。甲冑・陣羽織は大名の威厳や美意識を示すものとして、戦国時代から様々な意匠や素材が用いられました。今回は五代藩主・前田綱紀が所用したものの中から、白鷺の羽根を使用した陣羽織(前期展示)など、これまで公開されることがなかったものを選んでいます。
開催日時
2016年5月19日(木) ― 2016年7月18日(月)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
6月13日(月)~15日(水)は展示替えのため休館
会場
前田育徳会尊經閣文庫分館
観覧料
観覧料 | 一般 | 大学生 | 高校生以下 | 65歳以上 |
---|---|---|---|---|
個人 | 360円 | 290円 | 無料 | 290円 |
団体 | 290円 | 230円 | 無料 | 290円 |
※5/19~6/12はコレクション展示のスペースが縮小するため、一般・大学生は団体料金。
※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者福祉保健手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。
作品紹介
- 重要文化財《短刀 銘 吉光(名物前田藤四郎)》
- 重要文化財《短刀 銘 吉光(名物前田藤四郎)》じゅうようぶんかざい たんとう めい よしみつ(めいぶつまえだとうしろう)
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