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展覧会/イベントExhibitions/Events

開催中 会期終了まで16日 展覧会

特別陳列 日本画家 池田瑞月 草花へのまなざし 2017年6月1日(木) ― 2017年7月9日(日)

概要

日本画家 池田瑞月

 金沢に生まれ、京都で活躍した池田瑞月(1877~1944)。その画業は今なお不明な部分が多く、石川県内ではあまり知られていない存在です。瑞月の紹介は金澤神社を中心とした熱烈な支持者がたによる平成25年の展観(於しいの木迎賓館)が、県内における嚆矢でした。
 瑞月は京都に出て木島桜谷に師事していますが、それ以前の金沢での修業時代は不明です。しかし、画題を植物一筋にもとめ、すぐれた写生画をのこした稀有な作家であったことは間違いありません。師桜谷から寄せられた「池田君の花譜について」という一文には『唯年少の頃より花木を愛して、その形状、色彩や姿態の変化に多大の興味を感じ一日花を見ざる時は寿命を縮むるより苦しいのである』と述べられています。
 特に今回のメイン展示となる《草木写生画巻》は、作者が心血を注ぎ、半生を費やした1巻が約10メートルもの大作です。瑞月の「草花を見つめる真摯なまなざし」は、見るものの心をつかんで離しません。当初は14巻制作されたと推測できるものですが11巻が現存します。昨年、瑞月のご遺族より当館へ寄託をされ、本展開催の契機となったものです。
 また池田瑞月の代表作となる《蘭花譜》の再摺と原画もあわせて紹介します。《蘭花譜》は、実業家加賀正太郎が自ら育てた洋蘭をモチーフに監修した、木版画による植物図譜です。本展では、「まぼろし」ともいえる未刊行におわった《蘭花譜》の原画を加賀正太郎のご遺族のご協力を得て展示します。
 その他、瑞月にはめずらしい歴史人物画なども瑞月の親戚筋に保管されていたことが、今回明らかになりました。瑞月についてはまだまだ調査の途中ですが、本展を通し、謎多き画家池田瑞月の横顔にせまります。

展示替えの予定

《草木写生画巻》
第1期 6月1日(木)―6月11日(日)第四~九巻の前半
第2期 6月12日(月)―6月20日(火)第四~九巻の後半
第3期 6月21日(水)―6月30日(金)第十~十三巻の前半・椿の巻全編
第4期 7月1日(土)―7月9日(日)第十~十三巻の後半・椿の巻全編

《蘭花譜原画》
第1・2期 6月1日(木)―6月20日(火)
 ブラッソカトレヤ・ハートネンシス・アルバ
 ブラッソレリオカトレヤ・アプリカ
 シンビディウム
 フチトリセッコク
 デンドロビウム・フィンドリーアヌム
 パフィオペディルム・ギガス・アプレーション
 パフィオペディルム・キングジョージ5世
 デンドロキルム・グルマケウム
 ミルトニア・サンデリアーナ
 バンダ・アメシアナ

第3・4期 6月21日(水)―7月9日(日)
 カトレヤ・スーザン
 レリオカトレヤ・シルフ
 レリオカトレヤ・アーマダ・グローリー
 デンドロビウム・クロロスティーレ
 パフィオペディルム・バロン・シュレーダー
 パフィオペディルム・パスヘンデール
 カランテ・ウエラトリフォリア
 エピデンドルム・ラディアツム
 ミルトニア・サンデリアーナ
 オンシディウム・マクラツム

開催日時

2017年6月1日(木) ― 2017年7月9日(日)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第6展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 360円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。

作品紹介

池田瑞月《草木写生画巻》第6巻(部分)、個人蔵
池田瑞月《草木写生画巻》第6巻(部分)、個人蔵いけだずいげつ そうもくしゃせいがかん
池田瑞月《草木写生画巻》第13巻もしくは第14巻(部分)、個人蔵
池田瑞月《草木写生画巻》第13巻もしくは第14巻(部分)、個人蔵いけだずいげつ そうもくしゃせいがかん
池田瑞月《草木写生画巻》第12巻(部分)、個人蔵
池田瑞月《草木写生画巻》第12巻(部分)、個人蔵いけだずいげつ そうもくしゃせいがかん
池田瑞月《白拍子の静御前》、個人蔵
池田瑞月《白拍子の静御前》、個人蔵いけだずいげつ しらびょうしのしずかごぜん
池田瑞月《金衣百子之図》、金澤神社蔵
池田瑞月《金衣百子之図》、金澤神社蔵いけだずいげつ きんいひゃくしのず
池田瑞月《カトレヤとオンシジウム》、金澤神社蔵
池田瑞月《カトレヤとオンシジウム》、金澤神社蔵いけだずいげつ かとれやとおんしじうむ

※一覧の作品画像は実際の比率ではありません。画像をクリックすると実際の比率で拡大画像が表示されます。

作品一覧

作家紹介

池田瑞月
池田瑞月いけだずいげつ

明治10年(1877)   金沢市南新保町 (石川郡鞍月村南新保)大工棟梁池田長蔵の三男として生まれる。
明治38年(1905)   京都の木島櫻谷に師事する。
明治40年(1907)  金沢で画塾を開く。植物写生画を描き始める。翠雲と号する。(大正元年とする説もあり)
大正元年 (1912)  青々会を結成する。
大正7年 (1918)  雅号を瑞月と改める。
大正13年(1924)  金城画壇展参加。
大正15年(1926)  北陸絵画協会30周年記念表彰。
昭和7年 (1932)  《草花画譜》(木版画集)刊行。加賀正太郎と出会い、蘭花譜の原画制作を始める。
昭和10年(1935)  《草木写生画巻》十二巻完成。植物学者牧野富太郎博士と出会い、画巻の継続を強く勧められる。
昭和17年(1942)  《蘭花譜》原画完成。
昭和18年(1943)  《草木写生画巻》続編二巻完成。(全十四巻)
昭和19年(1944)  京都市北区衣笠の自宅において逝去。享年六七。
平成10年(1988)  「池田瑞月 草木写生画展」開催。(京都府立植物園)
平成25年(2013)  「池田瑞月展」開催。(しいのき迎賓館)
「池田瑞月展実行委員会」主催。
平成29年(2017) 「日本画家 池田瑞月展 草花へのまなざし」開催。(石川県立美術館)

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