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コレクション展 鴨居 玲 ―酔って候― 2017年8月31日(木) ― 2017年10月2日(月)

概要

鴨居 玲

 鴨居の命日9月7日を含む期間に、ほぼ毎年特集鴨居展を行ってきました。今回は「酔って候」をサブタイトルに所蔵品を中心に開催します。人物を描き続けた鴨居ですが、頭から足先まで、全身を描いた作品はそう多くはありません。大半はバストショット、胸から上です。女性の全身像では《エチュードA》や《望郷を歌う》などが思い浮かびますが、足は描かれてません。首吊り男の《夢候》では足は描いても空中に浮いています。地面に立つ人物は鴨居の創作対象とはならなかったようです。
 さて、新聞記者だった鴨居の父は大変に酒が好きで、「われ死なば 酒屋の壺の下に埋めよ もしや滴のたれもせぬかと」と詠ったほどですが、鴨居も劣らずの酒家でした。作品にも数多くの酔っ払いが登場します。
 《酔って候》は鴨居の死の前年、1984年の作ですが、自画像といっていいでしょう。ちびた煙草はパイプ、酒瓶はサーベルの柄、泰然とした姿は王侯貴族の風格です。しかし、戯画化された足に目をやると、一気に興は冷め、年老いた孤独な酔っ払いにすぎないのだと知るのです。ぐにゃりと曲がった足では、まともに立ったり歩いたりはできません。足を隠した女性像、首吊り男、酔っ払い、皆地に立つことを拒んでいるかのようです。それは出生地も生年月日も曖昧にし、頻繁に住居を移した鴨居の生き様と繋がるものではないでしょうか。
 「朝、アトリエに入って昨日描いた絵と向き合うのが怖い」と鴨居は語りました。夜、何物かに取り憑かれて筆を進め、翌日冷静な目で向き合い、もしも・・・・だったらと思い悩むのです。美に酔い痴れ身を削って描き続けた鴨居の自死は1985年9月7日の早朝でした。

開催日時

2017年8月31日(木) ― 2017年10月2日(月)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第3展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 360円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。

作品紹介

鴨居玲《酔って候》
鴨居玲《酔って候》かもいれい よってそうろう

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作品一覧

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