展覧会/イベントExhibitions/Events
コレクション展 老い物語 近現代絵画・彫刻 2019年11月22日(金) ― 2019年12月22日(日)
概要
古今東西、若くみずみずしい生命力にあふれた男女の姿態は、それだけで見る者を魅了し、数多の美術作品のモチーフとなってきました。また近世日本の花鳥画においても、たとえば稚松と旭日を一緒に描き、弥栄(いやさか)のイメージとして繁栄を願うなど、若さをプラスのイメージとして捉えてきたことは事実です。しかし「老松」や「椿壽」などが長命や永遠の繁栄を意味し、その願いを込めて用いられてきたこともまた事実。つるりとした皺やシミのない顔にはない、重ねた年輪にこそ浮かび出る深い味わいがあろうというものです。今回の特集展示では、そのような作品個々にある「老いの物語」をテーマに、絵画・彫刻作品をご覧いただきます。
油彩画では、モデルとなった個々の人物から放たれるパーソナルな魅力を感じ取ってください。また小テーマを設けての比較展示もお楽しみいただけます。日本画では動植物や、風景からも老いの味わいを感じ取っていただける展示を考えています。そして彫刻作品では、老いを造形的な視点から味わうことができるでしょう。
いま日本は65歳以上が、全人口の28.4%を占める「世界一の長寿大国」となりました。文筆家・前衛芸術家の赤瀬川原平が『老人力』を上梓して20年余り。「老い」の持つ魅力を再認識する展示となれば幸いです。
開催日時
2019年11月22日(金) ― 2019年12月22日(日)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休
会場
第3展示室
観覧料
観覧料 | 一般 | 大学生 | 高校生以下 | 65歳以上 |
---|---|---|---|---|
個人 | 370円 | 290円 | 無料 | 290円 |
団体 | 290円 | 230円 | 無料 | 290円 |
※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
また、県立美術館友の会会員、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。
作品紹介
- 竹沢基《亡き息子を忍ぶ母親の像》
- 竹沢基《亡き息子を忍ぶ母親の像》たけざわもとい なきむすこをしのぶははおやのぞう
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