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展覧会/イベントExhibitions/Events

開催中 会期終了まで19日 展覧会

加賀文化の粋 古美術 2020年5月18日(月) ― 2020年6月14日(日)

概要

 今回は、茶道美術の背景について述べてみたいと思います。前田育徳会尊經閣文庫分館の特集「前田家の甲冑・陣羽織」と同時に開催されることで、どうしても、茶道美術の奥底にある生と死の切迫感が意識されるようです。二年前に当館が主催、金沢美術倶楽部が共催した特別展「美の力」の際にも強調しましたが、藩祖・前田利家以来の文武二道の家風と、特に三代藩主・利常と五代藩主・綱紀による戦略的な文化政策は、佗茶を大成した千利休の凄絶な生き様への深い共感が原動力となったと考えられます。
 美の規範を定めることは権力者にのみ許されることであり、その意味では、利休は豊臣秀吉に対する反逆者であり、利休の生き様が「美の下克上」とも言われるゆえんともなっています。そして美に殉じたとの生き様は、利休在世時からあった利休の悪評を超越した寂静感を人々に強く印象づけます。これが「美の力」であり、前田家が江戸時代を通して徳川家に対抗した「文化力」のモデルでした。
 今回も《黒楽茶碗 銘北野》(県文)を展示します。本碗も前田家の収集品ではなく、「百万石ブランド」の文化的求心力によって当地にもたらされたものですが、その佇まいに接すると、どの作品にもまして生と死の切迫感が伝わってきます。「北野」の銘が「北野大茶会」とは無関係であることは何度でも強調しますが、この切迫感から菅原道真の悲憤を読み解くことは、さほど困難ではありません。わざわざ学芸員だけを呼び出して、本碗の寄贈を“簡単に思うな”と仰った実業家の鋭い眼光も忘れることはできません。

開催日時

2020年5月18日(月) ― 2020年6月14日(日)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休

会場

第2展示室

観覧料
観覧料 一般 大学生 高校生以下 65歳以上
個人 370円 290円 無料 290円
団体 290円 230円 無料 290円

※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
県立美術館友の会会員、また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。

作品紹介

伝狩野元信《山水図》右隻
伝狩野元信《山水図》右隻でんかのうもとのぶ さんすいず

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作品一覧

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