W??

常設展示情報
会期:24年2月10日(金)〜3月24日(土) 会期中無休

 第1展示室 (2F)

 開館中常時展示  国宝色絵雉香炉、重文色絵雌雉香炉    

前田育徳会
尊經閣文庫分館

第2展示室
第3展示室 第4展示室 第5展示室 第6展示室
油画・
「寺田栄次郎展」
近現代工芸・
「近現代九谷焼の流れ」

 春の優品選  前田育徳会尊經閣文庫分館
  

前田育徳会尊經閣文庫分館では、東京駒場の(財)前田育徳会が所蔵する文化財を、展示替えを行いながらご紹介しています。2月10日からは「春の優品選」と題した特集展示を行います。

菅原道真と前田家

前田家では、三代藩主利常の頃より、自分たちの先祖は菅原道真であると明言するようになります。そして、「東風吹かば」と詠んだ道真にちなんだ梅を、家紋と定めたのでした。以降、歴代藩主は道真を崇敬し、道真関連の文物の収集に励みます。中でも現在鎌倉市にある荏柄天神社の縁起を描いた重要文化財『荏柄天神縁起絵巻』(昨年展示済)は、よく知られた作品のひとつです。 はじめに、道真関連の作品の中から、「天神画像」を展示します。大宰府に送られる際、縄の上に座らされ、怒りの形相を見せる「縄敷天神画像」。道真がやがて唐へ渡り法衣を受けたとする「渡唐天神画像」など、さまざまな天神様の姿をご紹介します。

明治以降のコレクション

一方、明治時代に収集されたコレクションについては、あまり知られていませんが、これらは、明治43年に賜った明治天皇の行幸にまつわるコレクションがほとんどで、さまざまなエピソードが秘められています。 例えば、この季節にふさわしい『梅図』は、天皇を迎えるパフォーマンスとして描かれたものです。この日、前田邸日本館の和室には、六名の日本画家が控えていました。川端玉章・福井江亭・川端玉雪・荒木寛畝・池上秀畝・野口駿尾は、その場で天皇より『梅』という画題を与えられて、揮毫したのです。 中央に淡く幹を渡したのは、江亭。その下に鋭い枝振りを描いたのが玉章で、その署名の横には「行幸紀念」と記されています。その下に枝を伸ばしたのが、傘寿を迎えた寛畝と駿尾。画面上部に、見上げるように枝を這わせたのは、玉雪と秀畝です。 目前で揮毫するこうしたパフォーマンスは、江戸時代に流行した書画会を彷彿とさせます。前田家はさまざまな趣向をこらし、天皇を迎えたのでした。


 

展示作品一覧へ 戻る
 刀剣と槍

 第2展示室

 
 今回は館蔵品、寄託品の中から刀剣と槍を展示します。最初に槍に注目したいと思います。槍の制作が急激に増加するのは、室町時代中期以後と考えられます。そこには、戦闘形態が鉄砲の導入により集団戦となり、最初に鉄砲を撃ちかけた後、騎馬隊が槍を振るって敵陣に切り込み、続いて歩兵が槍ふすまを作って突撃するパターンが定着したことによります。加賀藩祖前田利家が「槍の又左衛門」として武名をあげたように、室町から江戸初期は槍による戦の功名談が数多くあります。そして幕藩体制が確立すると、槍は武家の表道具として威儀の象徴となっていきました。
 今回は、鎌倉時代末に越前藤島から加賀に移ったと考えられている槍の名工で、数代にわたって当地で活躍した藤島友重をはじめ、金沢を本拠とし、やはり江戸時代をとおして数代にわたり活躍した信友などを展示します。
刀剣では、江戸時代に加賀の地で作られた、いわゆる加州新刀を中心に展示します。その中には、戦後連合国軍に武装解除の一環として接収された刀剣類のうち、東京都北区赤羽に集められたために、「赤羽刀」と呼ばれていたものが含まれています。「赤羽刀」はその後一部が日本に返却され、所有者不明の数千点が長年東京国立博物館に保管されていました。やがて平成十一年に、それぞれの刀剣にゆかりの深い各地の博物館施設に譲与されました。
 

展示作品一覧へ ページの先頭へ

 寺田栄次郎展 −10cm四方の小宇宙−  第3展示室


金沢美術工芸大学教授でヨーロッパ古典絵画技法と描画材料について研究を続けられる寺田栄次郎氏の特集展示を行います。
 中世キリスト教絵画に「黄金背景テンペラ画」という作品群があります。以前寺田氏はこの技法を現代に生かして、静物や女性像を金箔地に構成し、大画面に描きました。それはテンペラや金箔接着剤の研究がもととなっており、寺田氏にとって研究と制作は表裏一体のものといえます。
 近年は10センチ四方の極小エリアに、風景を緻密な描写で実写と幻想を交えて描く制作へと移りました。17世紀オランダの油彩技法と材料研究をもとに、絵具と下地剤をほどこした板を自作した上での作画です。小さな画面は見るものに凝視を求めます。そして見つめていると小さな画面が奥行きの深い巨大な世界に見えてきます。不思議な体験です。

 今回の特集では10センチ四方の均一なサイズの作品が76点並びます。これまでと異なった絵画空間をご堪能ください。

寺田栄次郎氏略歴
昭和25年愛知県名古屋市生まれ。46年愛知県立芸術大学大学院(油画)修了。東京芸術大学絵画組成研究生。52年国画会展初入選。以後毎回入選。53年金沢美術工芸大学(油絵)非常勤講師(60年同大研究所講師、62年助教授、平成8年教授)。53年国画会展 国画賞受賞。平成3年国画会会員。17年国画会退会。以後無所属、個展を中心に作品を発表。
現在・金沢美術工芸大学芸術学教授、文化財保存修復学会会員。
専門分野  絵画組成(絵画技法・材料研究) 
著書『絵画下地の研究』、『テンペラ技法の研究』、『昔の顔料の研究』、『金箔接着剤の研究』等

展示作品一覧へ ページの先頭へ
 彫塑  第4展示室

吉田三郎「波」、松田尚之「人魚」、中村晋也「ミゼレーレY」などの彫刻を展示します。

展示作品一覧へ ページの先頭へ 
 近現代九谷焼の流れ  第5展示室

 明治、大正、昭和、平成と現代九谷焼に至る系譜を33点で辿ります。その他漆工、金工、染織など現代工芸作品のコレクションを展示します。

展示作品一覧へ  ページの先頭へ
 日本画  第6展示室

【日本画】
「春を待つ心」と題して石川県ゆかりの作家による現代日本画と明治〜昭和初期の近代日本画を展示します。
【書】
豊道春海、久田鶴南、氷田清風などによる「漢詩の世界」を主に展示します。

展示作品一覧へ  ページの先頭へ
っl
 ホームページの画像・文章などの情報は、すべて石川県立美術館に帰属します
 このホームページに関するお問い合わせ
ishibi@pref.ishikawa.lg.jp
 〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1 TEL(076)231-7580 FAX(076)224-9550
 Copyright(C) 1999 Ishikawa Prefectural Museum of Art.
k