|
9月1日(土)〜24日(月・振休)
am9:30〜pm5:00(4:30) 会期中無休
主催/石川県立美術館・朝日新聞社・ナンシー市
後援/金沢市
協賛/DNP 大日本印刷
協力/日本航空

藻魚文脚付杯 ドーム
ナンシー市立美術館蔵
|
19世紀末から20世紀初めにかけて、ヨーロッパ を席巻した芸術様式を「アール・ヌーヴォー」といいます。
植物に着想を得た独特の曲線からなる、この魅力的な装飾様式は、フランスではパリと並んでナンシー市がこの運動の中心となっていました。そのため、
1890年頃からこの地で活躍を始めた、エミール・ガレを中心とする芸術家たちは「ナンシー派」と呼ばれています。
フランス東部、ドイツ国境に接したロレーヌ地方の中心都市ナンシーは、ロレーヌ公が居城を構えた中世以来の、長い文化的伝統を誇る都市で、また金沢市の姉妹都市でもあります。ここにはもともと15世紀以
来ガラス工芸の伝統がありましたが、19世紀には製鉄や鉱業といった産業が起こり、普仏戦争の後はロレ ーヌ地方の中心都市として急速に発展しました。
こう して豊かになった人々と、生活自体を芸術化してしま おうというアール・ヌーヴォー運動が呼応して、ナン シー派が生まれたと言えるでしょう。
ナンシーのアール・ヌーヴォーは、ヨーロッパ中のどこよりも、モティーフとしての植物へのこだわりが 感じられます。
市民の間では園芸熱が高まっており、 自然観照に基づく東洋美術(特に日本美術)に対する関心も早くから行きわたっていました。
芸術家たちも 作品に花や樹木の形態を積極的に取り入れて、生活を豊かに飾ることを目指しました。その試みは、自然との共生が求められる現代の私たちにとっても示唆に富んでいます。

卓上ランプ“ホテイアオイ”
エミール・ガレ
ナンシー派美術館蔵
|

左 アジサイ図 1904年 アンリ・ベルジェ
ナンシー市立美術館蔵
右 アジサイ文衝立 エミール・アンドレ
|
◆ 観覧料 (2階常設展示室の料金を含む)
|
| |
一般
|
大学生
|
高中小生
|
| 個人 |
1,000円
|
600円
|
300円
|
| 団体 |
800円
|
400円
|
200円
|
| 団体(20 名以上) |
*友の会会員は受付での会員証提示により団体料金でご覧になれます。
|
装幀『貧者の独り言』(ジュアン・リクチュス著)
テオフィル・スタンレン
ナンシー、ロレーヌ歴史博物館蔵
ナンシー市では、1999年を「ナンシー派年」と し、その業績を回顧する3つの展覧会を開催して世界的な反響を呼びました。
本展はこの3点のエッセンス を集めて、日本向けに特別に再構成するものです。
ガレをはじめドーム、ルイ・マジョレル、ウジェーヌ・ ヴァランらのガラス工芸、家具、デザイン案など、約 140点のほか、当時の雰囲気を伝える美しい写真な
どを加え、ナンシーに花開いた総合芸術の全容を立体的に展示するものです。
|