伝 藤原定頼フジワラノサダヨリ 

長徳元~寛徳 2:平安時代の歌人。藤原氏北家実頼流、四条大納言公任の息子で、音楽に長じ、読経や書にも才能を発揮していた。中古三十六歌仙の一人に数えられ、長元8年(1035)5月16日の賀陽院水閣歌合に出詠し、『後拾遺集』以下の勅撰集に46首を入集しており、家集『定頼集』を著している。技巧に富んだ典雅な歌を詠む一方、飾り気のない清新な歌も作った。