伝 藤原定家フジワラノサダイエ 

応保 2~仁治 2:鎌倉時代初期の代表的歌人であるのみならず、日本詩歌史上有数の巨匠。歌風は豪華で艶やか、かつ巧みで、歌学者、古典学者としても大きな足跡を残している。『新古今和歌集』の選者の一人として知られており、著作は『拾遺愚草』や日記『名月記』ほか多数ある。また三代集や諸私家集、『伊勢物語』、『土佐日記』、『源氏物語』等の古典を書写校勘して後世に伝えた功績は大きい。書においても独自のスタイルを確立し、その書風は江戸時代に入ると「定家様」と呼ばれ、和様書道の一つとして確立された。