伝 藤原良経フジワラノヨシツネ 

嘉応元~建永元:鎌倉時代の歌人。幼少の頃より歌人や文士が集う家庭環境で、兄良通とともに漢詩や和歌の教養を積んだ。歌壇での詠歌活動は、慈円・藤原定家・寂蓮などが参加し、藤原俊成が判者となった、建久元年9月の『花月百首撰歌合』を主催したことがよく知られており、家集『秋篠月清集』や『新京極殿御自歌合』などの著作もある。自身が優れた歌人であったとともに、歌壇庇護者として新古今風を育成した功績が評価されている。