喜多川歌麿キタガワウタマロ

姓は北川。名は信美。初号・豊章。狂歌名・筆の綾丸。葛飾北斎と並び国際的にもよく知られる浮世絵師で繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家。現在の埼玉県川越市の出身。鳥山石燕のもとで学び、細判の役者絵や絵本を制作。版元の蔦屋重三郎の援助を得て抜群の才を発揮した。寛政3年(1791年)頃から描きはじめた「美人大首絵」で人気を博した。