初代歌川豊国ウタガワトヨクニ01

初代豊国は歌川派の創始者歌川豊春の門下で寛政~文政期に一世を風靡した。挿し絵・役者絵・美人画など多岐にわたる作品で活躍し、当時の大人気絵師としてその名を轟かせた。特に役者似せ絵と言われる彼の役者絵はその表情や仕草の描き方が巧妙で、初期作品「役者舞台之姿絵」など現在でもその高い芸術性が評価されている。一陽斎を号し、門下も多く国貞・国芳・国政・国安・豊重などを育て、歌川派全盛時代の基礎を築いた。