明治32年～昭和62年 (1899～1988)：金工家香取秀真の長男として東京に生まれる。大正14年東京美術学校鋳金科を卒業。帝国美術院展覧会の工芸部門において、昭和５年から３年続けて特選、無鑑査となる。戦後は戦争中に供出された仏具・仏像などの文化財修理・保護に尽力する。24年から梵鐘制作を始め、比叡山延暦寺、成田山新勝寺、広島平和の鐘を手がける。28年芸術院賞。31年より日本伝統工芸展の審査委員を委嘱される。52年梵鐘の分野で重要無形文化財保持者に認定、62年に日本芸術院会員となる。