元禄15~明和8:備中(岡山県)に生まれる。江戸中期の真言宗の僧侶。悉曇の学僧で、諦乗は字、出自は備中足守藩士安富氏。9才で出家し、諸方を歴訪し顕密(顕教と密教)を修学し、悉曇学に精通する。元禄6年(1737)に備中宝塔寺(倉敷市)に住す。明和四年(1767)倉敷玉泉寺に退隠し、備中を中心に各地で法を説いて回った。江戸時代の僧では、慈雲・良寛と並び能筆家と知られる。