タイトル:かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-

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概要

かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-の作品解説電子ブックです。

17かな金さ砂おか岡はり張そう宗ど銅こう幸ら鑼Gong, sahari alloy1959(昭和34)年直径が約63cmある大型の銅鑼。2尺(約60cm)以上の銅鑼制作は、鋳型や仕上げ、音色などの点で技術的に難しいといわれ、本作の完成時には複数の新聞記事に取り上げられている。金岡は、大型の銅鑼を作るための研究を5年間行い、3回の失敗を経て本作を完成させた。特に雑音をとるのに苦心し、この作業に3か月かかったという。黒味がやや強い均整のとれた姿の銅鑼で、落ち着いた音色をもつ。表面の槌痕による光の反射が柔らかな光沢を生み、砂張特有の肌をよりいっそう引き立てている。(RN)15どら銅鑼Gong中国・明時代15-16世紀11