タイトル:かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-

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概要

かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-の作品解説電子ブックです。

23はな花いろ色すそむらさきいろ裾紫色おどし威ろく六まい枚どう胴ぐ具そく足"Gusoku" armor six-piece cuirass with blue andpurple lacing江戸18世紀甲冑には鉄をはじめ様々な金属が使われ、鍛金、鋳金、彫金などの技法で加工される。まさに様々な金工技術が集結した武具といえよう。かぶとけんこぼしかぶと兜は金具を表出した六十二間小星兜で、つばにあたまびさししかみる眉庇に雲龍、正面には獅噛を配する。胴の丸龍はたんきんうろこおおそで鍛金で作られ、鱗や皮膚は点彫で表現される。大袖こてすねあてちょうきんすかしぼりや籠手、臑当は彫金や透彫で装飾され、各々で異なる植物モチーフからは細部へのこだわりを感じさせあさぎる。糸や紐を鮮やかな花色(薄い青)や浅葱色(黄緑)とし、渋い色合いの中に軽やかな印象を与える。日たまいけいせん本画家・玉井敬泉による由来書が附属し、人持組前田勘解由家の初代孝和が所用し、代々その家に伝わったことがわかる。兜に施された「六角丸に梅鉢」は同家の家紋である。(AS)13