タイトル:かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-

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概要

かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-の作品解説電子ブックです。

28ぎん銀ぞう象がん嵌ほう宝そう相げ華もん文ナイフKnife, with hosoge floral pattern, silver inlay制作年不詳彫金石川県工業試験場からの移管品。同所は旧藩校から発足した金沢区方開拓所(1872年)を源流とし、名称を変えながら県の特産品としての工芸・技術を奨励研究してきた。本作は、同所が工芸意匠の参考品とつかして活用するために購入したものであろう。鞘と柄ほうそうげきかがくには宝相華とよばれる文様が、刀身には幾何学文様と文字のようなものが銀象嵌されている。かつては購入当初のラベルが貼られており、「品名イフ/買入10年6月/産地象嵌鉄ナペルシャ」などと記載されていた。「10年」は1921(大正10)年をさすと考えられる。(YT)18