タイトル:かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-

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概要

かねは雄弁に語りき-石川県立美術館の金属コレクション-の作品解説電子ブックです。

49たか高しゅ朱むら村どう銅とよ豊み三ちか周すじ筋もん文はな花いれ入Vase, with horizontal stripes, bronze1965(昭和40)年鋳金大きく張り出した胴に太く短い頸が立ち上がる。中央に3本の筋をあしらい、全体をバランスよく引き締めている。高村の戦後の作例にみられる、朱銅の地が活かされた作品のひとつである。朱銅とは、鋳造後に作品を融点ぎりぎりまで焼いたあおはぐろとに鉄?(鉄くずなどを用いた薬品)を掃きながら塗ることで、斑文を生成する技法。高村豊周は東京生まれ。父に高村光雲(彫刻家)、兄に高村光太郎(彫刻家、詩人)をもつ。東京美むけい術学校卒業後、「无型」(1926年)や「実在工芸美術会」(1935年)などのグループを組織し、それらを通じて工芸の近代化に尽力した。東京美術学校、金沢美術工芸短期大学で教授を務める。1964(昭和39)年、重要無形文化財「鋳金」保持者認定。(YT)52さい齋せい青とう藤どう銅Jar, bronzeあきら明つぼ壺昭和20世紀鋳金32