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近現代絵画 日本画のてびき-近代から現代へ- 2022年1月27日(木) ― 2022年2月20日(日)
概要
「日本画とは、なんぞ?」こんな素朴な疑問にお答えする、特集展示の第二弾です。
「日本画」という語の初出は、フェノロサが明治5年に行った講演『美術真説』であったことは割と知られた話ですが、アメリカ人であったフェノロサは、当然英語で講演しており、「日本画」は「Japanese painting」の訳語です。明治期にナショナリズムの象徴でもあった「日本画」の語源が、実は英語であったことに「日本画」の運命に皮肉さえ感じます。今回はフェノロサが『美術真説』で述べた、「洋画に対する日本画の優位性」について、近代有名作家の実作品を通して見てみます。
また、日本画の大きな特質として、その形態について取り上げます。現代の日本画の多くが、頑丈な木製パネルに和紙を張り込み、額装してあります。これは日本の生活様式の近代化や公募展への対応など、必要に迫られてのことですが、扱いがなかなか大変です。展覧会出品の大作などは、重量も大きさもかさばり、制作した作家本人でも保管場所に困るほど。その点、伝統的な軸装や巻物、屏風装などは取り回しが楽で、小さく保管することが可能です。昔の人の知恵が、いかに合理的であったかを実感します。
さらに現代日本画が辿った昭和30年代の抽象化についても、比較展示を通してご覧いただきます。
前回は第6展示室の全てを使って、日本画について総括的に紹介しましたが、今回はテーマを上記の3点に絞ります。「日本画のてびき」をお楽しみください。
開催日時
2022年1月27日(木) ― 2022年2月20日(日)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休
会場
第6展示室
観覧料
観覧料 | 一般 | 大学生 | 高校生以下 | 65歳以上 |
---|---|---|---|---|
個人 | 370円 | 290円 | 無料 | 290円 |
団体 | 290円 | 230円 | 無料 | 290円 |
※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
県立美術館友の会会員、また身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持参の方とその介添えの方は無料です。
作品紹介
- 安嶋雨晶《信濃追分》
- 安嶋雨晶《信濃追分》やすじまうしょう しなのおいわけ
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