展覧会/イベントExhibitions/Events
各種団体展 第66回 日本伝統工芸展 金沢展 第7・8・9展示室 2019年10月25日(金) ― 2019年11月4日(月)
概要
我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。伝統は、生きて流れているもので、永遠にかわらない本質を持ちながら、一瞬もとどまることのないのが本来の姿であります。
伝統工芸は、単に古いものを模倣し、従来の技法を墨守することだけではありません。伝統こそ工芸の基礎になるもので、これをしっかりと把握し、父祖から受け継いだ優れた技術を一層錬磨するとともに、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、我々に課せられた責務であると信じます。
昭和25年、文化財保護法が施行され、歴史上、若しくは芸術上特に価値の高い工芸技術を、国として保護育成することになりました。その趣旨にそって、昭和29年以来、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門にわたり、日本伝統工芸展が開催されてきました。
金沢への巡回展は昭和38年の第10回展から始まり、以降は毎年開催されています。今回は全入選作品576点の内から、重要無形文化財保持者(人間国宝)や受賞者らの秀作に加え、地元北陸の作家を中心とした入選作品342点を展示します。
今回の石川県の入選者数は68名で、去年に引き続き東京をおさえて、県別入選者数で全国1位となりました。また、輪島の西勝廣氏が日本工芸会保持者賞を受賞した他、石川出身の鳥毛清氏が東京都知事賞、富山の般若泰樹氏が日本工芸会会長賞を受賞しました。全国から選りすぐられた優品の数々をご覧ください。
記念講演会
演題 色鍋島・今右衛門の伝統
講師 今泉今右衛門 氏(重要無形文化財「色絵磁器」保持者)
日時 10月27日(日)午後1時30分~
会場 美術館ホール
定員 200名(先着順)、入場無料、申込不要
展示作品解説
日時 | 午前11時から | 午後1時30分から |
10月26日(土) | 《金 工》宮薗士朗 | 《陶 芸》米田 和 |
27日(日) | 《金 工》般若 保 | 記念講演会 |
28日(月) | 《漆 芸》西 勝廣 | 《陶 芸》武腰 潤 |
29日(火) | 《染 織》毎田健治 | 《木竹工》川北浩彦 |
30日(水) | 《木竹工》細川 毅 | 《人 形》紺谷 力 |
31日(木) | 《染 織》山下郁子 | 《陶 芸》田島正仁 |
11月1日(金) | 《染 織》二塚長生 | 《陶 芸》中田一於 |
2日(土) | 《金 工》魚住為楽 | 《漆 芸》小森邦衞 |
3日(日) | 《漆 芸》中野孝一 | 《木竹工》中嶋武仁 |
4日(月・祝) | 《漆 芸》山岸一男 | 《総 合》山崎 剛 (金沢美術工芸大学学長) |
開催日時
2019年10月25日(金) ― 2019年11月4日(月)
9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休
最終日は17時閉室。
会場
第7展示室、第8展示室、第9展示室
観覧料
観覧料 | 一般 | 大学生 | 高校生以下 |
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個人 | 700円 | 400円 | 無料 |
団体 | 600円 | 300円 | 無料 |
※団体は20名以上。65歳以上の方、県立美術館友の会会員は団体料金でご覧になれます。
また、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持参の方、付き添いの方は無料です。
関連団体・企業
主催 | 石川県教育委員会、日本放送協会金沢放送局、朝日新聞社、北國新聞社、日本工芸会 |
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後援 | 富山県教育委員会、福井県教育委員会 |
作品紹介
- 望月集《花文大鉢「椿」》日本工芸会総裁賞もちづきしゅう かもんおおばち つばき
- 河田貴保子《泥釉七宝花入「律」》高松宮記念賞かわたきほこ どろゆうしっぽうはないれ りつ
- 甲斐幸太郎《栓拭漆三足器》文部科学大臣賞かいこうたろう せんふきうるしさんそくき
- 鳥毛清《沈金飾箱「一夜」》東京都知事賞とりげきよし ちんきんかざりばこ ひとよ
- 三好かがり《彩切貝蒔絵乾漆筥「月の韻」》NHK会長賞みよしかがり いろきりがいまきえかんしつばこ つきのいん
- 神谷あかね《生絹着物「海の中のできごと」》朝日新聞社賞かみやあかね すずしきもの うみのなかのできごと
- 般若泰樹《吹分長方盤》日本工芸会会長賞はんにゃたいじゅ ふきわけちょうほうばん
- 西勝廣《沈金箱「梅花空木」》日本工芸会保持者賞にしかつひろ ちんきんはこ ばいかうつぎ
- 長岡達雄《砂子風呂先屏風》日本工芸会奨励賞ながおかたつお すなごふろさきびょうぶ
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