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No:11024200身辺モデル-類似化-しんぺんもでるるいじかModel for personal circumstances –equivalence-

作家名
宮﨑豊治 / ミヤザキトヨハル / MIYAZAKI Toyoharu
制作年
1985年/20世紀/昭和(戦後)
サイズ
高 125 × 幅 170 × 奥行 90
テーマ
抽象
その他
  • [材質]鉄
  • [数量]1点
作品解説
幾何学的な鉄の形態に、枝分かれした木の幹を逆さにしたようなイメージを設置する。漆焼付の表面処理により、木肌のような表面とつやをもった独特のテクスチャーを実現している。宮﨑は1970 年代から「身辺モデル」シリーズを開始するが、それは自身の身体の長さや視線の動きを作品に組み込むことで、見る者に作家の眼と身体を追体験させようとする装置としての作品であった。
宮﨑は、釜師・十三代宮﨑寒雉の次男として金沢に生まれ、木、鉄、銅、真鍮などによる作品を発表した。鉄と漆焼付は、いずれも釜の制作で用いられる。宮﨑がこの素材技法を用いるに至ったとき、それらが自分の中に染み込んだ血のように自身と切っても切り離せないものであることを否応なしに感じさせられたという。