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No:04007800氈鹿文鉄打出菓子器かもしかもんてつうちだしかしきConfectionery container with design of antelopes, iron embossment

作家名
米沢弘安 / ヨネザワヒロヤス / YONEZAWA Hiroyasu
制作年
1928年/20世紀/昭和戦前
サイズ
径 6.5 × 高 22 × 0
テーマ
鹿/菓子
その他
  • [数量]1合
作品解説
第9回帝展入選作。鉄製の菓子器である。蓋は円形に切り抜かれ、カモシカの親子を打ち出した銀板が嵌め込まれる。カモシカの輪郭や毛並みは金象嵌で表現され、繊細な曲線からはあたたかみが感じられる。蓋の周縁には、コマクサやミヤマリンドウなど、高山植物を透彫した真鍮が嵌め込まれる。鍛金・彫金・象嵌などの金工技術を結集させた米沢弘安の代表作。
カモシカや高山植物の図案は、白山を愛した日本画家・玉井敬泉(1889-1960)によるもの。自然への慈愛に満ちた玉井ならではのデザインである。米沢は玉井へ度々 図案の依頼をしており、それらには米沢の傑作となったものも多い。彼らの出会いは幼少期に遡り、生涯にわたって深い親交が続いた。
初出展覧会
第9回帝展