展覧会
コレクション展:近現代工芸
模様を楽しむ
模様という大きなくくりではありますが、幾何学模様と言われる細かな点や線から構成されるものや、動植物など自然にあるものを取り上げて構成したもの、描くのではなく彫って魅せるものなどさまざまに発見・楽しめる作品を集めました。
入口右手ケースには着物がずらりと並びます。小宮康孝《江戸小紋菊通し着物》、小宮康正《夫婦櫺子小紋着物》など、着物の中でも小紋と呼ばれる全体に細かい繰り返し模様が入った作品を今回多く展示しました。展示作品のものではないのですが、小紋を染めるときに使用する型も一緒に展示いたします。
また、今年度まだあまり展示のなかった木竹工作品も今回は展示いたします。神代杉の蓋側板に、神代桂と尾州桧を交互に重ねて斜め格子に象嵌し、縦中央に黒柿を帯のように象嵌してあり、美しい木目や象嵌が印象的な、福嶋則夫《神代杉木象嵌重ね箱》を。竹という素材の持つ粘りと弾力性を生かしながら、緻密で入念な模様あみと、渋みのあるほっこりとした光沢の橋本仙雪《竹組四方盤》ほか、木竹工から見つけられる模様の美しさをお楽しみください。
本展では、作品をもっと楽しめる「わくわくわーくしーと」を無料配布しますので、オトナも子どもも作品鑑賞を楽しむひとつのヒントとしてお使いいただければと思います。

基本情報
会期 |
2023年9月16日(土)~ 2023年10月22日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第5展示室 |