展覧会
コレクション展:近現代工芸
四季の移ろいⅣ
「夏さんぽ 秋さんぽ」をテーマに、夏から秋にかけて身近に見られる風景から、美しいみのりなどを楽しめる作品を特集しました。
入口右手から、雨上がり、大地が染まる青と白い雲に、凜とした空気が感じられるところに優しい色合いでかかる虹が深く印象に残る、堀友三郎《虹の立つ丘》でスタートします。本作はパネル作品ですが、このほかにも、展示のご要望が増えている染織作品を多く展示しています。着物の中から1点、金丸水明《服飾「盛夏果実」》は、逆光に映える青りんごを、実の部分には藍と黄の補色を使い夏の光を感じさせ、樹や葉などは藍の濃淡で表現することで、夏のさわやかさをより印象深く感じる仕上げとなっています。また、実にある黄色によって、麻の地色をそのまま背景として使用しても、模様と地とが強く割れてしまうことなく、逆にすがすがしさを残し、夏をそのまま感じる作品です。そして今回、一番奥には稲穂がみのり、穂のなかを鳥が飛ぶところで遊ぶ子どもたちを表現した木村雨山《遊童図》を展示します。
夏休みにも当たるこの時期、美術館でさんぽがてら、ゆっくりぶらぶらと鑑賞を楽しんでいただきたく思います。

基本情報
会期 |
2023年7月29日(土)~ 2023年9月11日(月) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第5展示室 |