展覧会
コレクション展:絵画・彫刻
優品選
※休館日:5月27日(月)~31日(金)
日本画分野では「街並みを愛でる日本画」と題し、小テーマ展示を行います。我が国において「街並み」を画題とした絵画は、古くは室町時代の「洛中洛外図」があります。やがて浮世絵版画さらには新版画が登場し、図式表現から抒情表現に変遷し、現代に至ります。変わりゆく見慣れた風景を絵に閉じ込める、画家たちの挑戦をご覧ください。
油彩画分野からは、立見榮男《雷神》をご紹介します。立見は河童や風神雷神、鯰や犬などが登場する夢幻の世界を、色彩豊かに描く作風が特徴的な作家です。本作にも、重厚かつカラフルな色彩の画面に、雷神や生き物たちの姿が見え、明るく不可思議な世界の営みを覗いているようです。
そして企画展「脇田和と佐藤忠良」と関連し、水彩・素描分野から脇田和の作品をご紹介。脇田は素描作品《ファミリー》の制作の前年に心筋梗塞で入院しています。作品の中の家族たちは穏やかな表情をこちらに向け、家族と過ごす時間を慈しむ気持ちが表れているようです。ぬくもりを感じさせる色調から、このファミリーの暖かなひとつの物語を語っています。
彫刻分野からは、首像、胸像に焦点を当ててご紹介します。木村珪二《ねんりん》は、作者が取り組んだ年配の男性をモデルとした作品です。題の通り、年を重ねた男性の静かな魅力が表れています。企画展と合わせて、彫刻作品をお楽しみください。
基本情報
会期 |
2024年4月21日(日)~ 2024年6月23日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 5月27日(月)~31日(金) |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第3展示室、第4展示室、第6展示室 |