展覧会
コレクション展:工芸
幾何学文様のデザイン
幾何学文様とは、点や線・面などで構成される文様のことで、これらを組み合わせたり、連続させたり、大きさや太さを変えて配列することで、さまざまな文様が生まれます。日本では、古来より幾何学文様が施された陶磁器、漆器、染織などの工芸作品がつくられ、時代を経るごとに単純な文様から複雑な文様構成へと発展し、現代においては作家の表現方法の1つとして重要なものとなっています。
本展では、幾何学文様でデザインされた工芸や、幾何学的な姿をした作品を、「幾何学文様のデザイン」、「連続文様」、「線の表現」、「幾何学のかたち」の4つのパートに分けて紹介します。
「幾何学文様のデザイン」では、当館所蔵の《色絵石畳双鳳文平鉢 古九谷》にみるような石畳文を、□や∟、点などの幾何学的な形に分解して、それを再度リズミカルに構成した、嵐一夫《色絵幾何文大皿》を紹介します。「連続文様」では、釉薬の濃淡によって生み出された菱形の連続文様が美しい三代德田八十吉《燿彩鉢》を、「線の表現」では線と線とを組み合わせて生まれた様々な図形に友禅染を施し、街の景色や人々を抽象的に表現した成竹登茂男《街の断片》を紹介します。最後に「幾何学のかたち」では、〇と△と□をそれぞれ象った、久世建二の《落下》シリーズ3点を紹介します。
線や図形による様々な表現をお楽しみください。

基本情報
会期 |
2024年6月1日(土)~ 2024年6月23日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 5月27日(月)~31日(金) |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第5展示室 |