展覧会
コレクション展:絵画・彫刻
優品選
日本画分野では石川県ゆかりの作家・作品の展示に加え、特別展「足立美術館所蔵 横山大観と北大路魯山人展 -近代日本画の名品とともに―」の開催にちなみ、当館が所蔵する近代日本画の名品を展示します。特に横山大観、小林古径、安田靫彦ら日本美術院の作家たち、そして橋本関雪、木島櫻谷など京都画壇で活躍した作家たちの優品をご覧いただきます。
油彩画分野から、金沢美術工芸短期大学(現・金沢美術工芸大学)で教授をしていた小絲源太郎の《猫のいる静物》をご紹介します。一本足のテーブルの上に船の模型や花模様の時計などが置かれ、床にはくつろいだ猫の姿が描かれています。静物の精密描写で評価されていた小絲が新しい表現を試み始めた頃に制作され、身近に飾るほど気に入っていた作品です。田園調布に構えられたアトリエの雰囲気が伝わってきます。
彫刻分野からは得能節朗《夏》をご紹介します。半そでのパーカーを着る女性がフードをつかみ、かぶろうとしています。暑い夏の日差しを避ける様子が想像される仕草です。健康的で生命感のあるしなやかな姿態は、一貫して女性像に取り組んだ作者が当時求めた、外形の美しさが形となっているようです。夏本番へ向かう季節へ思いをはせながらご覧ください。

基本情報
会期 |
2025年7月5日(土)~ 2025年8月17日(日) |
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開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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会場 | 第4展示室、第6展示室 |