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石川県立美術館 学芸員募集

展覧会

コレクション展:絵画・彫刻

優品選

日本画分野では、「月」をテーマに小特集展示を行います。俳句の世界で月といえば秋をあらわすように、日本において月と秋は密接な関係にあります。いにしえより日本人は、いえ人間は、地球に最も近い天体である月をどのように愛で、想像力を膨らませて見てきたのでしょうか。当館所蔵の日本画で、お月見をお楽しみください。

第3展示室では、目にも爽やかな油彩画を展示します。なかでも、高光一也の《チュールリー公園にて》は、色鮮やかなターコイズブルーで描かれています。水面には真っ白なバトー(舟)が浮かべられ、凱旋門が見られます。高光が捉えた光景は、現在も制作当時と変わりません。暑い夏の日に水辺の涼しさを感じられます。

版画分野の作品にもご注目ください。美術界での国際交流が盛んになる1950年代には、世界各国で次々と国際版画展が開催され、日本の版画は数多くの受賞を果たしました。そのことは、国内の美術界に日本の版画のレベルの高さと版画自体の文化的価値を認識させることになりました。国内外の展覧会で活躍した作家たちの版画作品を紹介します。

彫刻分野では、石田康夫《古代への想い》をご紹介します。本作のタイトルは、モデルとなった背の高い人物の、クレオパトラを連想させるような裾広がりのおかっぱの髪型から触発された、といいます。両手をやや広げて佇む伸びやかな肢体の女性像は、髪型も相まって古代彫刻にも通じるような、モニュメンタル性をもつ作風を感じさせます。

優品選
石田康夫《古代への想い》

基本情報

会期

2025年8月23日(土)~ 2025年10月5日(日)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料

一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料

  • 高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料

各種割引・優待

会場 第3展示室、第4展示室、第6展示室