重要

【10/12】のびのび鑑賞デー

展覧会

コレクション展:絵画・彫刻
特別展示

戦後80年 石川の近現代美術

-再生と創造への挑戦-

太平洋戦争の終結が表明された昭和201945815日。その直後より、石川の美術界では復興運動が早々に始動します。とりわけ公募美術展「現代美術展」の開催は、戦時中の従軍や疎開、制作・公開の規制などで沈滞していた芸術活動への、喜びに満ちた再出発の契機となりました。昭和211946)には金沢美術工芸専門学校が開校し、第一線の作家たちが後進育成にあたります。また昭和341959)には当館の前身である「石川県美術館」が設立され、全国でも先駆けた動きが県内で展開されていきます。

昭和20年代後半から30年代にかけては欧米の最新の美術が紹介され、日本の美術界では「アンフォルメル(非具象絵画運動)」旋風が到来します。それまでの具象表現とは極めて対照的な、身体や筆の動きの偶然性、エネルギッシュかつ鮮烈な色彩と表現を特徴とし、熱狂的な流行をみせます。石川の作家たちもまた、怒涛のような国際的な抽象主義に翻弄されながらも、自らの表現を模索していきました。

さらに石川ゆかりの芸術家たちの活動の場は国内外に広がり、新時代を模索しながら独自の表現を切り開くことになります。身近に存在する豊かな自然・文化・伝統は作家の感性を育み、また自らに息づくアイデンティティーとなり、個の表現に結実していったのです。終戦から現在までの80年にわたる石川の近現代美術の歩みと、いまを生きる世代に繋がれた芸術のバトンを、当館のコレクションを中心として絵画・彫刻分野の視点から辿ります。

戦後80年 石川の近現代美術
高光一也《フードの女Ⅰ》

基本情報

会期

2025年10月10日(金)~ 2025年11月9日(日)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料

一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料

  • 高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料

各種割引・優待

会場 第3展示室、第4展示室