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【11/9】のびのび鑑賞デー

展覧会

コレクション展:工芸
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いしかわ工芸図鑑!

石川県は、九谷焼や輪島塗、加賀友禅、山中漆器、金箔など、多様な素材による工芸品が生み出されてきた「工芸王国」といえる土地です。これらは地域産業として根づくだけではなく、日展や日本伝統工芸展で活躍する作家や、在野で制作を続ける作家たちの存在によっても支えられています。

「木工芸」「沈金」「釉裏金彩」「銅鑼」「彫金」「髹漆(きゅうしつ)」「友禅」「釉下彩」など、多岐にわたる工芸技術で重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)を輩出しており、その人数は全国1位を誇ります。また、県立九谷焼技術研修所や県立輪島漆芸技術研修所、県挽物轆轤技術研修所、金沢美術工芸大学など、工芸を学べる教育機関も整っており、次世代を担う若い作家たちが着実に力を蓄えています。

こうした工芸王国の源流は、江戸時代の加賀藩前田家による文化政策にあります。特に5代藩主・前田綱紀が組織した御細工所の活動が基盤となり、その精神は現代にまで脈々と受け継がれているといえるでしょう。

本展では、日本芸術院会員や人間国宝の作品をはじめ、多彩な技法でつくられた石川県の工芸をご紹介します。県内作家による茶道具のしつらえもあわせてご覧いただけます。さらに、漆芸の粋を集めた松田権六の代表作《蓬萊之棚》も特別に展示します。

石川が誇る工芸の魅力を、この機会にぜひお楽しみください。

いしかわ工芸図鑑!
松田権六《蓬萊之棚》

基本情報

会期

2025年11月15日(土)~ 2025年12月21日(日)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料 無料
会場 第5展示室