展覧会
コレクション展:絵画・彫刻
優品選
日本画分野では「米僊まつり」ではありませんが、久保田米僊の作品を3点展示します。米僊は優れた画家であっただけでなく、京都府画学校の設立に奔走し、石川県工業学校(現・石川県立工業高等学校)でも教鞭を執るなど、美術教育に大きく貢献しました。今回は正月にふさわしい《富岳図》などを展示します。
油彩画分野では、六反田英一《夢見る刻》にご注目ください。こちらを振り返る女性の背景には、横たわる女性の姿が描かれ、幻想的な星空が広がっています。六反田は変容する世界の中にある瞬間の美しさと、神秘的な女性像をテーマとしています。この作品は第72回二紀展で田村賞に輝きました。
素描・版画分野からは、脇田和の作品を取り上げます。脇田の素描・版画作品には、何気ない日常生活の中で見つけた、遊び心のある視点を感じることができる作品が多数あります。その一つがコートやワンピースなどの衣類です。衣類をその持ち主である家族の分身のように扱うなど、脇田の家族への愛情が込められた作品の数々をお楽しみください。
彫刻分野では、島屋純晴《UNITY-8 大地から空間へ》をご紹介。島屋は金属、ガラス、石などを組み合わせ、形態と質感を重視した彫刻を制作しています。直線的な鉄の四角柱と曲線的なステンレスの四角柱を組み合わせた本作は、赤さびた鉄と銀色に輝くステンレスの対比と明快な形態が、モダンな空間を演出しています。
基本情報
| 会期 |
2025年12月27日(土)~ 2026年2月2日(月) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
| 休館日 | 12月29日(月)~1月3日(土) |
| 観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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| 会場 | 第3展示室、第4展示室、第6展示室 |