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No:10004101舞妓十二題 雨もよいまいこじゅうにだい あめもよい12 series of Maiko dansers. Signs of rain.

作家名
宮本三郎 / ミヤモトサブロウ / MIYAMOTO Saburo
制作年
1972年/20世紀/昭和戦後
サイズ
縦 54.9 × 横 37.4
テーマ
舞妓/人物
その他
  • [形状]額装
  • [材質]紙
  • [数量]1面
  • [技法]木版多色刷り
作品解説
「舞妓の中にあるもの、それは日本女性の磨きに磨かれた伝統美の集積」と宮本は語る。裸婦の画家として知られる宮本であるが、一方で舞妓に強く惹かれ油絵にも描いた。舞妓十二題の原画はほぼ一年を要し、可憐な舞妓たちの季節ごとの行事に伴う意匠や髪形の変化と何気ない日常的な所作を、その風情を愛でつつ、素描淡彩画として描いたのである。原画は彫師菊田幸次郎と摺師上杉桂一郎との共同作業により木版画として制作され、『舞妓十二題集』として完成した。数多くの版木を用い、それぞれに摺られた舞妓は手彩色かと思われるくらいに、微妙な表現がなされている。浮世絵版画、新版画に連なるものではあるが、奉書などの和紙を用いず、原画に使われたデッサン用紙のキャンソンをそのまま刷画用紙として使用している。これは空前の試みであった。