展覧会
コレクション展:書
近代からの書の風景
古代に中国大陸から漢字を受容して以来、日本の書は中国文化の影響を受けて発達し、近世期には「唐様」と呼ばれる中国風の書が、様々の立場の知識人によって書かれていました。明治に入り清朝との本格的な交流をきっかけに、北朝の碑の書風を学ぶ「碑学派」の本格的な移入があり、日本の書の世界に新たな書風をもたらしました。
また、書風の変化だけでなく、明治末からは書を専らとするグループが書道団体という形で結集して展覧会形式が普及し、次々に結成された集団によって今日の書道界の基盤が作られていきます。一方で書を勉強した一部の専門家たちだけでなく、教養として書をたしなむ文人や芸術家たちの書にも、書道団体とは一線を画した独自の表現が見られ、近代日本の書を支えてきました。
大正期は西欧的な「美術」という新たな概念の出現によって、近世以来の日本の書画と言い習わされていた書も、近代的な美術あるいは芸術として位置づけようとする試みが出てくるなど、書を巡る環境はさらに変化していきます。昭和に入り戦後の昭和23年(1948)には、日展第五科で書の参加が認められる等、美術の諸制度も変化します。そして、様々な書道団体が参加する展覧会で、現在のような漢字書、仮名書、前衛書、篆刻といった細かな分類に従って多くは出品展示されていくのでした。今回の展示では、移りゆく近代日本という文化環境を背景に、各人各様の魅力あふれた書をご覧ください。
基本情報
| 会期 |
2024年1月4日(木)~ 2024年2月12日(月) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
| 休館日 | 会期中無休 |
| 観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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| 会場 | 第6展示室 |