展覧会

コレクション展:絵画・彫刻

優品選

日本画分野では、春から初夏の季節に合わせて作品を選びました。その中から稲元実の《気》を紹介します。生涯の主題とした「家族」とは別に得意としたのが、人をして「牡丹の稲元」と言わしめた白い牡丹です。清新なこの花も、稲元が手掛けると物言いたげに独特な光を放ち、まさに「気」を感じさせます。

油彩画分野からは、勝本冨士雄《Rising Sun 赤》をご紹介します。生涯抽象画を描き続けたことで知られる勝本の作風は、いくつかの変遷を遂げます。晩年には「ライジングサン」と「鋭角の雲」のシリーズを描きました。いずれも黎明の空に感銘を受けてモティーフとしています。この作品では、昇る朝陽を赤を基調に照り映える雲を菱形で描いて、日の出の神々しさをあらわしました。

彫刻分野から、矩幸成《春を包む》をご紹介します。ポーズをとり、やや目線を下げた裸婦像です。リアリズムに徹した、量感あふれる裸婦像に取り組み続けた30代の作品は瑞々しさに満ちているようです。師・北村西望同様、自らの中にある詩情を作品に表現することを重視し、そのためには自分の心を磨くことが必要だと記した作者。若き日の本作もまたその過程にある作品といえるでしょう。

優品選
稲元実《気》

基本情報

会期

2026年4月19日(日)~ 2026年6月1日(月)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料

一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料

  • 高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料

各種割引・優待

会場 第3展示室、第4展示室、第6展示室