展覧会

コレクション展:絵画

1950年代の日本画

我々が美術作品を鑑賞するとき、まず作品そのものの良さを味わうでしょう。やがて、目の前の作品を生み出した作者の考えに想いを馳せます。さらに、そこに至るプロセスを作歴や師系、当時の美術シーンに求めます。もちろん世相や歴史とも切り離すことはできません。それらを時系列のつながりの中に理解したとき、我々に「美術史への扉」が開かれるのではないでしょうか。

さて、世界が封建的な圧力から解放されつつあった19世紀、パリに集結した画家たちによって、色や形を対象から解き放つ新たな絵画表現が模索されました。「印象派」の誕生です。印象派の表現は、抽象表現主義へと踏み出す一歩となりました。

時は20世紀、世界の美術はフォービズムやキュビズムを経て、シュルレアリスムや構成主義などを経験します。そして二度にわたる大戦から平和を取り戻したころには、非定型の激しい抽象表現、アンフォルメル運動へと推移していました。戦後の日本では、それらが遅れて一緒くたに押し寄せます。まるで世界から取り残された時間を取り戻すかのように。抽象表現ブームが日本の美術シーンを席巻したのです。そのような状況下において、特に日本画家たちの仕事には戸惑いが感じられます。「今、自分はなぜこのような絵を描いているのか」と。

1950年代を前後する画家たちの、試行錯誤を感じていただくべく特集します。その時「美術史の扉」が、皆様に開かれることを期待して。

1950年代の日本画
下村正一《送電柱》

基本情報

会期

2026年6月27日(土)~ 2026年8月3日(月)

開館時間 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで)
休館日 会期中無休
観覧料

一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料

  • 高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金。県立美術館友の会会員、65歳以上の方は一般 団体料金。
  • 身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料

各種割引・優待

会場 第6展示室