展覧会
文学と美術の出会い
日本では平安時代の半ばから、源氏物語をはじめとする物語を巻物の形態に仕立てた絵巻が制作され、鑑賞者はイメージ化された画面を見ながら物語を楽しんできました。文字によってあらわされた文学の世界が、絵画をはじめ美術と出会って色や形を得ることで、互いに補い合い、刺激し合う中、新しい手法を生むなど豊かな表現を展開してきたのでした。
江戸時代には木版印刷本が普及し、物語本での挿絵は浮世絵師の手によって制作され人気を博します。その後、近代に入り明治20年代後半から現れた、本や雑誌の巻頭に付され小説の一場面を盛り立てる役割の口絵も、浮世絵師によるもので、多くの読者の関心の的になりました。時代を経るごとに本の挿絵や口絵の様相は、文芸誌の刊行や印刷技術の発達など、その担い手が浮世絵師から日本画家や洋画家へと交替するなど大きく変化していきます。挿絵は、その後もいろいろと形を変えて新聞小説や雑誌の挿絵など、さまざまな役割を果たしてきました。
一方、文学と美術の共演の中で、大正3年(1914)に出版された雑誌『月映』をはじめとした詩と版画が結びついた世界は、詩魂が躍動し独特の魅力を発しています。また、書物の表紙やカバ-などのデザインをする装幀の仕事は、読者を文学作品の世界へといざなう美の世界です。
本展示では文学と美術が出会う中で、互いに刺激し影響をし合うことで、豊かな実りとなって生まれた口絵や挿絵、装幀などの文学を装う作品をご紹介します。
基本情報
| 会期 |
2026年8月8日(土)~ 2026年9月13日(日) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
| 休館日 | 会期中無休 |
| 観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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| 会場 | 第4展示室 |