展覧会
優品選
日本画分野から今尾景年《古樹木菟図》を紹介します。ミミズクは、フクロウの仲間で、モティーフ的にはほぼ同義です。中国では古代の「神聖な鳥」から、次第に闇や冥界と関連付けて「悪鳥」になってしまいます。しかし日本では特に近世以降「福来郎」「不苦労」などの字を当て、吉祥性を強め、床の間を飾る存在にもなりました。
油彩画分野から、日本海の秋ならではの風景を描いた村田省蔵《秋光》を展示します。晩年の稲架木(はさぎ)シリーズの一作です。畔(あぜ)に植わった稲架木に横木を渡し、刈り取った稲束を乾燥のため干している場面で、秋の陽光に照らされた稲穂の明暗とおおらかな筆さばきの表現が、黄金色の実りの量感を伝えています。
版画分野からは硲伊之助のリトグラフを紹介します。硲の版画制作は最初のフランス留学時代に浮世絵版画の魅力を再発見したことにはじまります。その後も版画への想いは持ち続け、今回は昭和10年(1935)に二科展に出品された単色ながら、確かなデッサン力に裏付けられた大型のリトグラフ8点の中から展示します。
彫刻分野からは田中太郎《会話》をご紹介します。自身から湧き上がる心の動きを契機に原木の太さ、木目の具合などから作品の輪郭が浮かび上がり、イメージに沿って彫り進んでいくという作者。異なるものが交わるような造形と、表面に施された幾何学的な線刻もまた、制作に際し作者がイメージした形なのでしょう。
基本情報
| 会期 |
2026年9月19日(土)~ 2026年10月25日(日) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~18:00(展示室への入室は17:30まで) |
| 休館日 | 会期中無休 |
| 観覧料 |
一般:370円(290円)、大学生・65歳以上:290円(290円)、高校生以下:無料
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| 会場 | 第3展示室、第4展示室、第6展示室 |